中学入試において英検などの英語資格による優遇(加点や試験免除など)のある東京都の学校のメモです。
※加点や試験免除ではなく、合否のボーダーだった際に所有資格が考慮される学校も含めています。
【共学・東京】英語資格優遇のある学校(中学入試)
広尾学園(港区)
■資格優遇内容※昨年度(2024年度入試)
帰国生入試・一般入試のインターナショナルコースAG入試において、TOEFL iBTスコアが90以上の方は「English」の試験免除。
★TOEFL iBTのスコア120点満点を90点に換算する(TOEFL iBTのスコアに0.75を掛けた点数を「English」の試験の得点とする)。
※出願開始日から2年以内のスコア/ TOEFL優遇を利用した場合、特待合格の対象にはならない/ My Best スコアやHome Edition(自宅受験)スコアは対象外
■入学後の英語教育など
【インターナショナルコースAG(Advanced Group) 】英語による授業(数学、理科、社会の半分など)、AP
広尾学園小石川(文京区)
■資格優遇内容※昨年度(2024年度入試)
帰国生入試・一般入試のインターナショナルコースAG入試において、TOEFL iBTスコアが90以上の方は「English」の試験免除。(広尾学園と同様)
★TOEFL iBTのスコア120点満点を90点に換算する(TOEFL iBTのスコアに0.75を掛けた点数を「English」の試験の得点とする)。
※出願開始日から2年以内のスコア/ TOEFL優遇を利用した場合、特待合格の対象にはならない/ My Best スコアやHome Edition(自宅受験)スコアは対象外
■入学後の英語教育など
【インターナショナルコースAG(Advanced Group) 】英語による授業(数学、理科、社会の半分など)、AP
三田国際学園(世田谷区)
■資格優遇内容※昨年度(2024年度入試)
ISC(インターナショナルサイエンスクラス)の帰国生入試・一般入試(英国算面を選択した場合)において、英検準1級以上、またはTOEFL iBTスコアが72以上、またはIELTS 5.5 以上の方は「英語」の試験免除。
※TOEFL、IELTSは出願開始日から2年以内のスコア。英検は受験時期を問わない/ TOEFL iBTのHome Edition(自宅受験)スコアは可、My Best スコアは不可
※IC(インターナショナルクラス)は入試時に英語資格による優遇なし。
■入学後の英語教育など
【ISC(インターナショナルサイエンスクラス)】英語は習熟度別授業(帰国生などの英語上級者向けクラスあり)
※IC(インターナショナルクラス/ 入試時に資格による優遇なし)に入学した場合は数理社など英語による指導。デュアルディプロマ(西オーストラリア州)
文化学園大学杉並(杉並区)
■資格優遇内容
帰国生入試において、英検やTOEFL iBT、IELTSなどのスコアによる試験免除や特待などの優遇あり。※2025年度一般英語特別入試における優遇内容は未確認。学校HPのよくある質問によると加点優遇があるとのこと。
・2025 年度帰国生国内入試の場合、英検2級で満点(100点)、準2級で80点、3級で70点扱いとなる。
・2025 年度帰国生海外オンライン入試の場合、英検2級で満点(50点)、準2級で40点、3級で35点扱いとなる。
また、英語資格の取得状況と入試時の国算の成績によって特待となる、特待の種類が決まる。
例)英検準1級を取得済みで合格した場合はC特待となるが、英検準1級で入試において国算の点数(各100点満点)が120点を超えた場合はB特待となる。
■入学後の英語教育など
数学など英語による授業あり、ダブルディプロマ(カナダ・ブリティッシュコロンピア州)
サレジアン国際学園世田谷(世田谷区)
■資格優遇内容※昨年度(2024年度入試)
帰国生入試・一般入試のインターナショナルコースAdvanced入試において、(英語資格で)英検2級相当のスコアの方は「英語筆記」試験において優遇あり。※英語筆記試験(100点満点)の他に英語エッセイ試験(50点満点)あり
・英検準1級相当以上のスコアで英語筆記試験を100点に換算(試験免除)
・英検2級相当のスコアで英語筆記試験を90点に換算、また、英語筆記試験を受けた場合も90点は保持される
■入学後の英語教育など
【インターナショナルコースAdvanced Group】英語による授業(数理社など)、2026年度よりデュアルディプロマ導入予定
サレジアン国際(北区)
■資格優遇内容※昨年度(2024年度入試)
帰国生入試・一般入試のインターナショナルコースAdvanced入試において、(英語資格で)CEFR B1以上のスコア提出で「英語筆記」試験免除。※英語筆記試験(100点満点)の他に英語エッセイ試験(50点満点)あり
・CEFR B2相当のスコアを100点に換算(CEFR B2は英検準1級、TOEFL iBT 72-94、IELTS5.5~6.5 等)
・CEFR B1相当のスコアを90点に換算(CEFR B1は英検2級、TOEFL iBT 42-71、IELTS4.0~5.0等)
■入学後の英語教育など
【インターナショナルコースAdvanced Group】英語による授業(数理社など)
工学院大学附属(八王子市)
■資格優遇内容※昨年度(2024年度入試)
帰国生入試・海外選抜試験において、英語資格による試験免除などの優遇あり。
・インターナショナルコース志望者はCEFR B2相当のスコアを100点に換算(CEFR B2は英検準1級、TOEFL iBT 72-94、IELTS5.5~6.5 等)
・先進コース志望者はCEFR B1相当のスコアを100点に換算(CEFR B1は英検2級、TOEFL iBT 42-71、IELTS4.0~5.0等)、英検準2級であれば80点に換算。ただし、英検準2級相当の場合は英語の試験を受けて、試験と英語資格による換算点(80点)のうち、高得点の方を採用する。
■入学後の英語教育など
【インターナショナルコース】英語による授業(数理)、「Cambridge English School」認定校、IGCSE、AS、Aレベル
芝国際(港区)
■資格優遇内容※昨年度(2024年度入試)
帰国生入試・一般入試の国際ADVANCED入試において、英語資格による点数保証の優遇あり。
・保証点数は英検準1級相当以上で100点、英検2級相当で80点
※国際ADVANCED入試は英・国・算、各100点
■入学後の英語教育など
【国際Advancedコース】英語による授業(数理社など)
【女子校・東京】英語資格優遇のある学校(中学入試)
山脇学園(港区)
■資格優遇内容※昨年度(2024年度入試)
入試時に英語資格による合格基準点等の優遇あり。
■入学後の英語教育など
英語取り出し授業あり(5段階の習熟度別授業)
大妻中野(中野区)
■資格優遇内容※昨年度(2024年度入試)
海外帰国生入試・グローバル入試において、英検CSE2.0 1980点(2級)、TOEIC L&R 600点、TOEFL Junior 745点、IELTS 4.0、いずれかの基準を満たす場合、面接試験(日本語・英語)のみで選考。
■入学後の英語教育など
【グローバルリーダーズコース】2段階の習熟度別授業(All English)など
豊島岡女子学園(豊島区)
■資格優遇内容※昨年度(2024年度入試)
一般入試の英算入試(英語資格・算数入試)では、英語資格と算数で受験できる。
・準1級以上100点、2級90点、準2級70〜80点、3級50点換算
※英算入試は算数200点、英語資格100点
■入学後の英語教育など
週1回、放課後に英語上級者のための英語授業あり
【男子校・東京】英語資格優遇のある学校(中学入試)
東京都市大学付属(世田谷区)
■資格優遇内容※昨年度(2024年度入試)
入試において加点や試験免除などの優遇はなし。だが、入試の得点が合否のボーダーラインにある場合は英検等の所有する資格についても考慮される。
感想・まとめ
■英語資格を入試に利用する学校が増えてきている
長女が中学受験したときと比べて、英語資格を利用する入試が増えてきている印象です。今年は豊島岡で英語資格利用入試が始まったことがニュースになりました。英語資格スコアの評価であれば入試に関わる学校側への負担も少なく済みそうなので、今後もどんどん増えていってほしいです。
■試験免除が可能であれば受験生への負担は減る
資格を利用することで入試日に英語試験を受けなくてすむ、というのは良い制度だと思います。特に2月受験は入試日数日間という短期決戦なので、1科目でも試験日・時期が分散されることで受験生への負担が軽くなりそうです。
■できれば英検準1級
英語資格として英検を利用できる学校だと最難関校でも英検準1級で満点扱いとなるため、準1級を目指したいです。
また、英国算の3科目入試の場合はバランス的に英語準1級、国算は四谷大塚や日能研の偏差値で55−60くらいで3科の最難関入試を突破できるイメージがあります(個人的見解)。
広尾学園・広尾学園小石川のTOEFL iBT90以上はかなり難しいので、熱望校である場合のみ目指せばいいのではないかと思います。
■入学後の英語
英語資格入試があるからといって、入学後に英語上級者向けの取り出し授業があるかはまた別です。今後、取り出し授業は増えていくと思いますが、現状は取り出し授業がなかったり、あっても期間が短かったりする学校もあります。
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