長女は小学2年生のときにインターナショナルスクールに転入しました。この記事では、そのときに悩んだこと、苦労したこと、通ってよかったことなどをお伝えします。
インターナショナルスクールに転入した理由
バイリンガルのお友達に憧れた娘が英語学習を開始→娘、インターを志望するようになる
もともと長女は海外の日本人学校に在籍していました。日本人学校に入学するまで娘の周りに英語を話す友達はあまりいなかったです。ところが、日本人学校に入学すると小学1年生から英語の授業があり、流暢に話せる子もチラホラ(インターナショナル幼稚園出身者など)。英語がペラペラ話せるお友達をかっこいいと思った娘は英語学習を開始しました。はじめは英会話教室や英語塾で学んで満足していた娘ですが、インターナショナルスクールの存在を知り、通いたがるようになりました。
娘の日本語能力や費用に付いて悩む
夫と私(母)は当初、娘のインターナショナルスクール転入には反対の立場でした。反対の理由は2つあって、1つ目の理由は娘の日本語能力に不安があったことです。娘は発達が遅めで、そのせいか小学1年生にしてすでに国語が苦手でした。そのため、インターナショナルスクールに転入したら英語も日本語も中途半端な状態(セミリンガル)になってしまうのでは、という懸念がありました。2つ目の理由は費用です。インターナショナルスクールの費用はどこも高額で、特に人気のある大きな学校などはとても払えないような学費でした。
調べたり悩んだりした末、インターナショナルスクール転入を決意
当初は夫も私(母)も娘をインターナショナルスクールに入学させる気はなかったのですが、娘は行きたい!と言い続けていたため、あれこれ調べたり、冬休みにインターナショナルスクールのWinter campに参加させたりしていました。娘は何ヶ月も行きたい!と主張していたので、国語(日本語)を心配するよりは1つ英語という特技ができるかもしれないし、何より娘のチャレンジしたい気持ちを応援しよう、と親の気持ちもだんだんインター転入に前向きに。その後、実際に見学に行って雰囲気の良かった学校が費用面でもかなり抑えめだったので、小学2年生の途中からインターナショナルスクールのYear3に転入しました。
インターナショナルスクール転入までの学習歴
【インター転入前】幼稚園〜小1
日系の幼稚園に通っていました。週に数回ネイティブティーチャーによる英語もあったのですが、ゲームや歌がメインで特に英語力がつくようなものではなかったです。そのため、幼稚園時代は「Hello」や「Thank you」を知っているくらいの英語力でした。その後、日本人学校(小学校)に入学。インターナショナル幼稚園からの入学者も多かったため、日本人学校では小学校1年生から習熟度別の英語の授業が行われていました。英語をはじめて習う児童対象のクラスからスタートでしたが、外部でも英語を習い始めたため、途中からは1つ上のクラスに移動して学習しました。
【インター転入前】学校以外での英語学習
小学校以外での英語学習として、最初は英会話スクールに通いました。主にフィリピン人の先生がマンツーマンで授業をしてくれる形式でしたが、娘にはイマイチ。楽しく過ごしはするものの、英語力が伸びるペースはかなりゆっくりで、娘の求めるものとは少し違っていました。
その後、今度は現地人向けの英語塾(非英語圏の現地小学生向けの英語塾)に入塾。そこは1回2時間の授業が週に2回あり、ぐんぐん英語力がつく印象でした。コスパもかなり良かったです。現地人向けの学校のため、時々指示が現地語だったり大変だったこともありましたが、フォニックスや語彙、文法など英語の基礎を学べました。
インターナショナルスクール転入後、大変だったこと
授業がわからない、話せない
英語塾などで学習してから転入したものの、やはりインターナショナルスクール転入当初は全然英語を話せなかったようです。授業で先生やクラスメイトが議論していることがわからず、お友達に何か話しかけられても理解出来ていないようでした。あまり物怖じせず、積極的に人前にも出るタイプの娘でしたが、入って少し経った頃は朝学校に着くと「怖い」といって泣いてしまうこともありました。出来ないのは自分だけだったので、辛かったようです。
全員参加のプレゼン大会
入って少し経った頃に全校生徒全員参加のプレゼン大会がありました。1人1人が自分が調べたことを発表したり、詩の暗唱、本の朗読をしなければならず、親子で準備に四苦八苦。娘は日本について調べたのですが、その場で流暢に説明は難しそうだったので親子で台本を考えたり、発表用のポスターを作るなどしました。
インターナショナルスクールに入ってよかったこと
英語ができるようになった
インターナショナルスクールに転入して英語力が飛躍的に伸びました。転入して半年経つ頃には、読解などはまだまだですが日常会話については問題なく言葉が出るようになりました。数年通うとついに学年相当の英語力と言ってもらえるようになりました。
日本の学校とは違う授業形態やカリキュラムを経験できた
インターナショナルスクールのカリキュラムは日本人学校の授業形態やカリキュラムとは当然違うものでした。娘が通っていた学校は教科書はなく、学校にある教材(本や模型など)をトピックごとに先生が選んで授業で使っていました。また、先生が生徒の前で説明するレクチャー形式の授業は少なく、クラス全体で輪になって地べたに座りトピックについての知識を共有しあったり、グループごとに課題に取り組むことなどが多かったです。授業で学ぶ内容も期間ごとにテーマがあり、それに沿って学習しました。例えば”水”がテーマのときは”干ばつ問題”、”水の循環(水蒸気→雨や雪→川や地下→海)”、”濃度”など教科横断型の授業が行われました。英語や算数は全体で学年相当のことを学ぶ時間と個々の習熟度に応じて学ぶ時間がありました。日本での教育とは異なる形式やアプローチでの学習が出来たことは良い経験でした。
文化の異なる先生(大人)から指導を受ける経験ができた
通っていたインターナショナルスクールではイギリス人、アイルランド人、フィリピン人、アメリカ人、フランス人など様々な国籍、文化的背景の先生がいました。アイルランド人の先生にアイルランドのことを教わったり、ボンジョビが大好きな先生と一緒にボンジョビの歌を歌ったりしました。色々なものの見方や考え方があるということを知る良い機会でした。
まとめ
幼稚園や保育園からの転入とは違い、授業があるので最初のころは苦労しました。ですが、語学力を身に着けたり、今までとは違う文化に触れられたことで視野が広がったり、得られるものはとても大きいです。
学校のフォローもあるので完璧に準備はしなくても大丈夫ですが、言葉が通じるまでは大変なので、できるだけ準備(英語学習)をしてから入るのがオススメです。
コメント