英語保持教室、また中学受験の英語塾として圧倒的な実績と人気を誇る帰国子女アカデミー(KA)。娘2人が通った(通っている)経験をもとに帰国子女アカデミーについてまとめます。
帰国子女アカデミー(KA)とは?
帰国子女アカデミーの概要
帰国子女アカデミー(略称:KA)は英語保持・伸長、英語受験のための英語塾です。帰国子女だけでなく、国内インター生や英語力のある国内生も在籍しています。
塾内はALL English環境でインターナショナルスクールのような雰囲気です。テキストは英語圏の現地校学年相当レベルのオリジナル教材を使用し、ネイティブ教員が指導します。
中学受験の帰国生入試やグローバル入試の英語指導に強く、(英語入試における)難関中学校の合格実績は、英語塾の中でも群を抜いています。また、小学5,6年生を対象としたCompass Learningという国語や算数のオンライン指導プログラムも開始されました。
帰国子女アカデミーの校舎
校舎は東京都・神奈川県・千葉県にあります。オンラインのクラス(DLクラス)もあるので、遠方からの受講も可能です。
校舎 | 最寄り駅 |
都立大校 | 東急東横線「都立大学」 |
目黒校 | JR山手線・都営三田線・東京メトロ南北線・東急目黒線「目黒」 |
三田校 | JR山手線「田町」駅、都営三田線「三田」 |
明大前校 | 京王井の頭線「明大前」 |
下北沢校 | 小田急線、京王井の頭線 「下北沢」 |
吉祥寺校 | JR中央線、京王井の頭線 「吉祥寺」 |
たまプラーザ校 | 東急田園都市線「たまプラーザ」 |
西船橋校 | JR総武線「西船橋」 |
船橋校 | JR総武線、JR総武線「船橋」 |
DL(オンラインクラス) | ー |
KAの授業(小学生)
帰国子女アカデミーの小学生の授業について紹介します。
長女は小5(DL)、小6(DL→校舎)、次女は小3、小4(ともに校舎)とKAに在籍しました。
Core Class
帰国子女アカデミー(KA)の必修クラスです。週に1回、2時間の授業です。授業は2部構成で、2時間のうち半分はReading、もう半分はWritingです。
小学4年生から中学受験コースと英語保持・向上コースに分かれます。中学受験コースではレベルによってクラスがさらに分けられます。使用する教材はどのコースも共通です。
長女が小6のとき(2022-2023年頃)の中学受験コースのレベルは4段階(Advanced、Upper Intermediate、Intermediate、Foundation)でした。2023年現在、次女の通う小4中学受験コースは2段階(Advanced、Standard)のレベル分けです。
家庭ではKA connectというオンライン学習システムを使用してCore classの宿題をします。KA connectには宿題の他にも文法のプリントやクイズ、オススメの本や動画リンクなど、英語学習に必要な情報が集まっています。
Test Practice(テスト対策講座)
小学5年生からはじまる中学受験の試験対策用講座です。ほとんどの中学受験予定の小5、小6生は受講します。
中学受験2023組の長女は、小学5年生でJuken Readiness、小学6年生は前半はTest Mastery→後半は志望校別テスト対策クラスという流れでした。
KA Plus
定額制のオンラインプログラムです。月額料金を払う→対象月のオンライン講座を受講し放題という内容です。
英検・TOEFL対策や文法、語彙といった分野別の強化講座、アートやサイエンス、歴史をテーマにした講座などなど、各学年さまざまな講座が用意されています。
Compass Learning(国算)
小学5,6年生対象の国算クラスです。授業はすべてオンラインで行われます。国算のキャッチアップから難関校対策まで視野に入れてスタートしたプログラムのようです。
Compass Learningの受講生は追加費用無しでKA Plusの受講が可能です。また、国算のKA Plusもあります。
その他プログラム
長期休みのSummer Campや入試直前の学校別直前講座など、その他にも様々なプログラムがあります。
振替
用事があるときなどはレッスンの振替ができます。月に2回まで可能で、他校舎やオンラインへレッスンに振替することもできます。
※振替用のオンライン授業は1週間スケジュールがズレているので、振替の際は注意が必要です。
KAの模試やテスト
KAAT TEST
小学6年生の英語力判定テストです。全3回あり、初回は小5の冬(1月頃)、2回目は小6の春(5月頃)、3回目は小6の夏休み明け(9月初旬)にあります。今年(2024年)からは科目が増え、国語・算数もKAATテストを受けられるようになりました。
難易度、テスト形式は3回とも同じです。順位やリスニングやライティングなどの各セクションごとのパーセンテージ、主要な学校の中学入試(英語試験)に対する判定を知ることができます。
テスト結果によってはクラス変更もあります。
RATE TEST
小学5年生の英語力判定テストです。2023年は7月と11月にありました。
その他
小学3、4年生では夏と冬にAssessmentテストがありました。
クラス分けについて
小学4年生から中学受験コースと英語保持・向上コースに分かれます。中学受験コースの小学5,6年生のクラス分けをまとめます。
小学5年生のクラス分け(受験コース)
Grade5 Juken Trackは3つのレベルにクラスが分かれます。学年相当以上の英語力の生徒が対象のGrade 5 Juken Track Advancedクラス、学年相当くらいの英語力の生徒が対象のGrade 5 Juken Trackクラス、一番基礎的なGrade 5 Juken Track Foundationクラスの3つです。
4年生からKAに通っている生徒は小4の冬テスト(Winter Assessment)の結果で新5年生でスタートするクラスが決まります。
7月、11月のRATE TESTの結果によってはクラス変更もあります。
小学6年生のクラス分け(受験コース)
※2022年長女が小6時の情報を元にまとめます。現在は変更点があるかもしれません。
6年生の受験コースは4つのレベル分けでした。英語上級者からAdvancedクラス、Upper Intermediateクラス、Intermediateクラス、Foundation クラスというクラス分けになります。
KAATテストの結果を元にクラスが分けられます。
長女は最初はUpper Intermediateクラスからスタートし、途中からAdvancedクラスになりました。
(帰国まではDLクラスのAdv&UpperIntクラス→本帰国後は校舎のUpper Intermediateクラス→Advancedクラス)
アドバンスクラスの生徒のレベルはもちろん高いのですが、Upper Intermediateクラスにも英検準1級、1級の生徒がいたようです。ちなみに娘は小6当時、帰国時に英検準1級を受けて合格しましたが、TOEFLは90点未満、英検1級は厳しそうだったので受験していません。読書好きといったタイプでもなかったです。ただ、英作文は得意でした。
小学4年生のクラス分け
小学4年生もクラスが分かれています。娘の友だちはテストのタイミングではなかったのですが、英検準1級に合格したタイミングでアドバンスクラスに移ったようです。
料金について
(2024.1時点)帰国子女アカデミーHPと自身の体験を元にKAでかかる小学生の料金についてまとめます。
- ■ 入会金
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¥38,192円(税込)再入会や兄弟が入会する際は不要です。紹介割引もあるので、知人がすでにKAに在籍している場合は利用するのがオススメです。
- ■ 年会費
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コースや学年により異なりますが、19,000〜27,000円くらいです。Compass Learningのみの場合は¥10,560(税込み)です。
- ■ 月謝(小1〜小4)
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Core class(英語の必修クラス)の月謝は小1〜小4は約4万円です。小5〜小6は月に約40,000〜65,000円の月謝がかかります。そこに季節講習や直前講習などのオプション講座の料金が上乗せされます。
- ■ その他
※兄弟で在籍している期間は、兄弟割引があります。
※海外在住者は消費税はかかりません。
※校舎に通う場合は、その他にKAのリュックやパスケース代などがかかります。
保護者向けサポート
年に数回、オンラインで保護者会があります。内容は学年ごとの勉強法や関東エリアの帰国生入試、グローバル入試の状況などについての説明です。資料はKA connnectから見ることができ、当日参加できなかった場合も後日アーカイブ動画を視聴することが可能です。
また、校舎のマネージャーやスタッフに個別の学習相談をすることも可能です。
KAを選んだ理由
先輩ママさんからKAの存在を教えてもらう
最初に帰国子女アカデミー(KA)を知ったのは、海外駐在時、補習校で知り合った先輩ママさんとお話したときです。本帰国後の英語保持や中学受験についてお話を聞く中で、KAについて教えてもらいました。先輩ママさんの言った「英語はKA一択」という言葉がとても印象深く、本帰国したらKAに行こうと思うようになりました。
中学受験勉強スタート
KAの存在を知ってから数年後、娘は中学受験をすることに決めました。本帰国前でしたが、KAのオンラインクラス(DL Live)を受講できることを知り、KAをスタートしました。
KAに通ってみた感想
本を読むようになった
娘がKAに通っていたときはとにかく読書をすすめられました。特におすすめされたのがclassic literature。元々、本は読むとしても図鑑などが多かった娘に本を読むよう促してくれたのはありがたかったです。
先生に本を紹介してもらえたり、KA connnectにオススメの本がリストになっているところも当時はとても参考になりました。
熱心なEssay指導
小学6年生(受験コース)では、週に2本以上のエッセイを書きます。先生に添削してもらったり、サンプルエッセイを読んで研究したり、授業でエッセイについて学んだりしました。貴重な経験でした。
レベルの高い授業
KAの生徒のレベルは高く、授業はいつもおもしろかったようです。英語圏の現地校から見るとどうかはわかりませんが、娘の通っていた非英語圏のインターナショナルスクールのEnglishの授業よりも難易度の高い授業だったと思います。
ちなみに娘の通っていたインターナショナルスクールは非英語圏(新興国)にある小さめの学校でした。
費用は高め
費用は高めです。引き落とし額は月によってバラバラでした。ただ、帰国生入試の場合は早ければ年内に受験が終わるので、年間の支出額は思ったよりは少なかったです。
我が家の場合は安い月で6万くらい、高い月で20万弱くらいでした。
志望校によってはtoo muchかも
小学6年生になると宿題が増えます。英語の学習時間が増えるので、国算にも学習時間を割きたい場合はKAでない英語塾のほうが効率的なこともあると思います。
入試問題の難易度が英検2〜準1級くらいで、出題形式もオーソドックスという場合も、KAだと課題の難易度も学習時間も必要以上になってしまうのではないかと、個人的には思います。
しかし、合格者のほとんどがKAから出ている学校(渋谷系や広尾系など)を受験する際はKAはオススメです。また、入試対策としてだけでなく、入学後の準備にもなります。
国算塾とのスケジュール調整が必要
夏休みから受験までの間はKAも国算塾も忙しいのでスケジュール調整が必要です。
学年による違い
個人的な印象ですが、小3、4はわりとのんびり、小5は塾らしくなってきます。小6はさらにパワーアップし、授業やエッセイ、宿題で忙しくなります。大変ですが、指導・教育内容は受験勉強以上の価値があるように思います。
イベントが楽しかった
ハロウィンでは先生も生徒も仮装したり、jarの中にいくつキャンディーが入っているか当てるイベントがあったり、小6の終わりにはJuken Partyがあったりとイベントでも楽しめました。
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