広尾学園中学校とは？帰国子女の英語中学受験（学校メモ）

2023年11月18日2024年2月2日

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この記事では広尾学園中学校・高等学校のインターナショナルAG入試（中学）や学校の魅力などについてまとめます。広尾学園は帰国入試（英国算または国算）・一般入試（4科）ともにハイレベルです。海外大学進学だけでなく、国内大学進学にも強い超人気進学校です。

※2023年11月時点の情報をもとに作成しています。

広尾学園とは？

広尾学園の学校概要

広尾学園中学校・高等学校は東京都港区にある共学校です。近年、海外有名大学を含む多数の海外大学進学実績を出しており、帰国生や国内インター生に人気の学校です。一般入試の難易度も高く、生徒の学習水準はとても高いです。

アクセス：東京メトロ日比谷線「広尾駅」4番出口すぐ

生徒数：約240〜270名/学年

コース（中学）：本科コース（4クラス/学年）、医進サイエンスコース（1クラス/学年）、インターナショナルコース（2クラス/学年）

一般入試偏差値：63‐67（日能研R4結果2023）、59-66（四谷大塚）、70‐76（首都圏模試センター）

外国人教職員数：25名（2023年4月時点）

広尾学園小石川との主な違い

広尾学園と広尾学園小石川は教育提携しており、コースごとのカリキュラムは同様で、合同イベントの開催などがあります。また、広尾学園小石川には元広尾学園の教員も多く在籍しています。

一方で広尾学園と広尾学園小石川において、下記の点は異なります。

■経営母体: 広尾学園は元が順心女子学園中学校・高等学校（2007年広尾学園に改称）のため、学校法人順心広尾学園の学校です。一方、広尾学園小石川は元が村田女子中学校・高等学校（2021年に広尾学園小石川に改称）のため、学校法人村田学園の学校です。
■設置コース（医進サイエンスコースの有無）: 広尾学園には医進サイエンスコースがありますが、広尾学園小石川はありません。広尾学園小石川は本科コースとインターナショナルコースのみです。
■規模（人数）: 広尾学園が１学年約240〜270名ほどなのに対して、広尾学園小石川は1学年約120名程度と大体半分くらいの規模です。
■サイエンスラボの有無: 広尾学園にはサイエンスラボがありますが、広尾学園小石川にはありません。※広尾学園小石川は増築中のため、今後サイエンスラボもできるかもしれません。

インターナショナルコースについて

インターナショナルコースはAdvanced Group（AG）とStandard Group（SG）の2つのグループがあります。外国人教員と日本人教員で担任をつとめ、HRは英語で行われます。インターナショナルコースの生徒は、1人1台Macbookを所有します。

グループ	AG	SG
入試科目	English、Mathematics、Japanese	4科または2科（国・算）
主要科目（国語除く）	英・数・理はAll Englishで授業。社会は英語と日本語両方の授業あり。	英語以外は日本語での授業
取り出し授業	【国語】AG国語またはSG国語	英語力が認められれば英語のみAG英語を受講可能
実技科目	AG・SG合同授業（科目により英語または日本語）	AG・SG合同授業（科目により英語または日本語）

主要科目（国語と社会の一部を除く）についてイマージョン教育を行っていますが、テキストは体系数学などの日本のテキストを英訳したものを使用しています。（他校は海外のテキストを使ったイマージョン教育が多いです。）そのため、基本的には使用言語は英語ではあるものの、学ぶ内容は本科と同じです。学校HPにシラバスがあるので、イマージョン教育の内容が気になる方はチェックしてみましょう。

広尾学園の英語入試について

広尾学園のインターナショナルAG入試についてまとめます。

✓インターナショナルAG受験予定の方はAGガイダンスに参加しましょう

AGガイダンスは広尾学園小石川と合同で行われています。広尾学園および広尾学園小石川のインターナショナルコースAGの紹介や入試情報・出願手続きについての説明等が受けられます。2023年度は8月〜12月開催、電話にて予約でした。

【インターナショナルAG入試】TOEFL iBTによる優遇について

TOEFL iBT スコアが90以上の方は申請すると「English」の試験が免除になります。

TOEFL iBTによる優遇を申請し、英語試験の免除を受ける場合は、スコア120点満点を90点に換算します（TOEFL iBTのスコアに0.75をかける）。例えば、TOEFL iBTのスコア90の場合、90×0.75=67.5で評価されます。対象スコアは出願開始日より 2 年以内の Test Data スコアです。

※TOEFL による優遇を申請した場合は、当日に English の試験を受験できません。また、申請した場合はキャンセル不可です。※TOEFL による優遇を申請した場合は、特待生合格の対象になりません。

【インターナショナルAG入試】サンプル問題

学校HPのお問い合わせフォームより、サンプル問題を請求可能です。受験予定の方は早めに請求しましょう。

【帰国生入試】インターナショナルAG入試

日程：2023年12月21日（木）8:30集合（TOEFL iBT による English 試験の免除を申請した場合は9:15集合）

科目：English 50分100点/ Mathematics（英語による出題） 50分50点/ Japanese （日本語による出題）30分50点/ Interview（英語・日本語）10分

合格発表：12月23日（土）※校内掲示およびインターネットで発表

出願資格：2011年4月2日〜2012年4月1日に生まれた者/ 原則、海外在住経験が1年以上あり、帰国後3年以内の者/ 英検2級以上、または、同等以上の英語力を有する者

英語

一番配点が高く重要な科目です。過去には、Passage、Poem、Essayが全て記述問題で出題されています。設問が独特なので、サンプル問題や塾の対策講座などで練習しておきましょう。TOEFL iBT免除者も一定数います。

算数・国語

算数・国語の力も必要です。サンプル問題を見るとわかる通り、本科や医サイの試験問題よりは易しいです。しかし、周りの受験生はハイレベルなので、しっかり漢字や中学受験の算数などを勉強しておくことが望ましいです。

Interviewは英語と日本語による、受験生との個人面接

昨年度はインタビューは受験生1人とネイティブ教員1人、日本人教員1人という形式で行われました。

【2月入試】インターナショナルAG入試

日程：2024年2月3日（土）8:30集合（TOEFL iBT による English 試験の免除を申請した場合は9:15集合）

科目：English 50分100点/ Mathematics（英語による出題） 50分50点/ Japanese （日本語による出題）30分50点/ Interview（英語・日本語）10分

合格発表：試験翌日　※校内掲示、インターネットで発表

出願資格：2011年4月2日〜2012年4月1日に生まれた者/ 英検2級以上、または、同等以上の英語力を有する者

面接はインターAG入試初回受験者のみ

帰国生インターナショナルAG入試と同様に英・国・算対策しましょう。帰国生入試の出願条件が厳しくなったため、今年度から一般AG入試の方の募集人数・合格見込み人数が増えました。

広尾学園の魅力

キャリア教育

広学スーパーアカデミアでは興味のある分野の第一線で活躍している方の話を聞けたり、希望制でアプリ開発や模擬裁判などのプログラムを受けることもできます。子どもたちに夢や将来について考える機会を多く与えてくれます。

贅沢な設備

広尾学園には、サイエンスラボやICT Roomといった贅沢な設備があります。サイエンスラボは生物・化学・物理の3つのラボがあり、実験機器は大学の研究室レベルです。また、ICT Roomには３Dプリンターやレーザーカッターなどがあり、放課後に生徒が自由に使うことができます。また、校舎の外観はビルのようですが、屋上に人工芝のグラウンドが合ったり、大小2つの体育館があることなど体育施設も充実しています。校舎内も全体的にとてもキレイです。

英語教育（英語力の保持・伸長は心配なし）

インターナショナルAGは数学、理科、社会を英語で学びます（※社会については、英語と日本語の両言語で学ぶ）。体育や美術などの実技科目は科目によって英語だったり日本語だったりするようです。数学や理科については、ネイティブ教員が英語で指導しますが、カリキュラムは体系数学など日本のテキストに沿った内容です。（※学校HP→教育紹介→シラバスから具体的なカリキュラムを見ることができます。※社会については未確認。）英語の授業が多いので、英語力の保持・伸長については心配ありません。

AP（Advanced Placement）

海外大学に進学する際に有利なAPの対策授業があります。また、広尾学園はAP試験の会場にもなっています。

海外大学進学実績とサポート

ハーバード大学などの海外有名大学を含む、多くの海外大学合格実績を出しています。海外大学進学は外国人教員がチームとなってサポートし、学内での説明会や海外大学見学ツアーも行われています。さらに、海外大学フェアやSAT、APの会場でもあり、広尾学園は海外大学進学に有利な環境です。

奨学金獲得のためのサポートも充実しており、海外大学進学者はほぼ全員何らかの奨学金を獲得しています。奨学金を利用前提で指導してくれることは、保護者にとってはとてもありがたいです。ただし、フルカバーでの奨学金獲得は少なく、実際に海外大学に進学する場合、平均してどのくらいの自己負担で進学しているのかは不明です。

高校進学時にコース変更ができる

高校進学時に希望者はコース変更ができます。一度インターナショナル系のコースに入学したら、原則6年間コース変更不可という学校もあるので、「もう少し英語力を伸ばしたいが、最終的には国内理系進学したい」等の希望のある受験生には魅力的な制度です。多くはないようですが、希望するコースの定員がいっぱいのときは希望通りにコース変更できないこともあります。