英算入試導入のニュースで話題の豊島岡女子学園中学校・高等学校。英算入試や英語教育などについてまとめました。
■ 豊島岡女子学園ポイント
【英算入試の概要】
・試験科目:算数200点、英語資格100点
※準1級以上100点、2級90点、準2級70〜80点、3級50点
※英語の筆記試験はなく、取得済みの英語資格のスコアによる点数換算
※2022年度第1回以降(小4以降)に取得した英検スコア
・試験日:2月2〜4日の4教科入試1~3回と同時並行で実施
・4科入試との併願可
★現在、週に1回英語上級者のための取り出し授業(放課後)あり
★入学後は4科入試で入学した生徒と同じ授業
★これまで4科入試では帰国生に対して加点優遇(5点)があった
※2024年5月時点の情報をもとに作成しています。
学校概要
豊島岡女子学園中学校・高等学校は東京都豊島区にある超難関女子校です。鉄緑会の指定校にも入っています。これまで英語を使う入試は行っていませんでしたが、今年度の入試から英算入試(英語資格+算数)を開始するとのニュースが出ました。ちなみに、これまでの受験では帰国生に対して5点の加点優遇措置を講じていました(試験は一般生徒同じ4科試験)。
アクセス | JR・東京メトロ・西武線・東上線「池袋駅」徒歩7分 東京メトロ有楽町線「東池袋駅」 徒歩2分 |
人数 | 1学年約240名(6クラス) |
一般入試偏差値 | 日能研 67-69 四谷大塚 69-70 サピックス 62-63 首都圏模試 76-77 |
英算入試について
試験概要
試験日程 | 2月2〜4日(午前) ※4科入試と同一日程 |
試験科目 | 算数50分200点、英語資格100点 ※英検CSEスコアによる点数換算 ※準1級以上100点、2級90点、準2級70〜80点、3級50点 ※算数は4科入試と同一のものを得点2倍にする |
備考 | ・4科入試との併願可 ・2022年度第1回以降(小4以降)に取得した英検スコアの提出が必要 ・募集人数は若干名 |
英語教育について
英語の授業
豊島岡女子学園では、通常の授業時間内において、帰国生などの英語上級者向けの取り出し授業は行われていません。一般生と同様の授業を受けます。(週に1回放課後に英語上級者を対象とした授業はあります)
中高の6年間、教科書等を使ったインプット学習のほか、英語弁論大会(全員参加・スピーチ大会)、STEAM英語、科学英語、オンライン英会話、作文添削など英語のアウトプット・使用のための学習にも力を入れています。
その他にも、模擬国連や短期留学、海外研修など英語を活かせる機会が多くあります。
英算入試の導入に伴い、今後は英語上級者向けのプログラムがさらに充実することが期待されます。
English Academics(英語上級者向け放課後授業)
英語上級者向けにネイティブ教員がAll Englishで行う「English Academics」という少人数選抜制の授業があります。中学生を対象に火曜日の放課後に行われています。
English Language Table
希望者は昼休みにネイティブ教員と会話する機会があります。予約制です。
帰国生受け入れ状況
豊島岡女子学園はこれまで2月の一般4科入試と並行して帰国生入試も行っていました。試験科目は4科(国算理社)で帰国生には総合点に5点加点優遇するという内容でした。また、編入の帰国生も若干名いるようです。
そのため、これまでにも帰国生を受け入れて来た実績はありますが、日本語での勉強(国算理社)が苦手な生徒の指導については慣れていないのではないかと思います。
英算入試での入学者の国理社についてのフォローはどんなものになるのか気になります。
海外大進学
年によっては数名海外大学に進学する生徒がいるようです。海外大学進学セミナーも行っており、海外大学進学者も少しずつ増えるのではないかと予想されます。
SNSでは海外大学進学塾との提携なども話題に出ていました。
反面、海外大学を目指す場合、超難関校で優秀な生徒が多いため、学校の成績(GPA)で良いスコアを取るのは大変なのではないかと思ってしまいます。
まとめ
■豊島岡女子学園
・立地抜群の超難関女子中高一貫校
・2025年度入試より英算入試(英語資格・算数)開始
・算数は4科入試と同じ問題
・英算入試での入学者に対する英語授業や国理社のフォローについてはまだ不明
・最近は海外大学進学指導にも力を入れてきたらしい
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