この記事では頌栄女子学院中学校・高等学校の帰国生入試や学校の魅力などについてまとめます。頌栄は30年以上帰国生を受け入れてきた学校で、全校生徒の約2割が帰国生です。英語教育のレベルが高く、大学合格実績のいい人気女子校です。
※2024年1月時点の情報をもとに作成しています。
頌栄女子学院中学校・高等学校とは?
頌栄の学校概要
頌栄女子学院中学校・高等学校は東京都港区にある女子校です。頌栄(しょうえい)女子学院はキリスト教(プロテスタント)の学校であり、土曜日および日曜日は休みです(月曜〜金曜授業)。30年以上帰国生を受け入れてきた実績があり、全校生徒の約20%が帰国生です。大学合格実績もよく、一般入試の偏差値も高い人気校です。入学後は帰国生は英語の取り出し授業を受けられます。他の科目は日本語での指導です。
アクセス:都営浅草線「高輪台」徒歩約1分、JR山手線・東急池上線「五反田」徒歩約10分、東京メトロ南北線・都営三田線「白金台」徒歩約10分、JR・京浜急行線「品川」徒歩約12分
人数:1学年およそ200名前後(5クラス/学年)
一般入試偏差値:59‐61(日能研R4結果2023)、61-62(四谷大塚)、70(首都圏模試センター)
クラス編成:中1から高1までの4年間、1学年5クラスのうち3クラスが帰国生と一般生の混合クラスになります。この混合クラスには、帰国生が15名前後在籍し、一般生と帰国生の割合はおよそ一般生:帰国生=3:1になります。※学年によっては5クラスのうち2クラスが混合クラスです。
頌栄の帰国生向け説明会
2023年は6月、10月、11月に帰国生向けの説明会が開催されました。平日に開催される保護者対象の説明会で、会場は学校のホールです。予約は2〜3週間前からweb(miraicompass使用)で出来ます。その他、校内案内や学校見学会なども行われています。
2022年の帰国生説明会に参加しました。きちんとした格好の保護者が多く伝統校の雰囲気を感じました。施設が素敵で帰国生のことをよく理解してくれている学校でした。一方で海外大学進学者は少ない印象でした。
頌栄の帰国生入試について
頌栄女子学院中学校の帰国生入試についてまとめます。頌栄女子学院は帰国生入試でのみ英語で受験ができます(一般入試はすべて4科です)。
出願条件(受験資格)12月・2月共通
2024年3月に小学校を卒業見込の者(現地校から出願の場合、日本の学齢で同等の資格を有する者)で、保護者の転勤に伴う海外在住が1年以上の者。原則として帰国後3年以内である者。
帰国生12月入試 英語入試
日程:2023年12月9日(土) 8:10集合
科目:英語Ⅰ(Writing Task)40分100点、英語Ⅱ(Reading Comprehension + Grammar & Vocabulary)40分100点、英会話、面接(保護者同伴)
合格発表:試験当日21:00頃までにweb発表予定
筆記試験は英語のみ。出願時に英語入試か3教科入試かどちらか選択する(両方式の同時出願は不可)。
帰国生12月入試 3教科入試
日程:2023年12月9日(土) 8:10集合
科目:英語Ⅰ(Writing Task)40分100点、英語Ⅱ(Reading Comprehension + Grammar & Vocabulary)40分100点、英会話、国語40分50点、算数40分50点、面接(保護者同伴)
合格発表:試験当日21:00頃までにweb発表予定
筆記試験は英・国・算の3科目。英語Ⅰ、英語Ⅱの試験は同日行われる英語入試と同一の問題。
2月帰国生入試
日程:2024年2月1日(木) 8:10集合
科目:英語Ⅰ(Writing Task)40分100点、英語Ⅱ(Reading Comprehension + Grammar & Vocabulary)40分100点、英会話、面接(保護者同伴)
合格発表:試験当日22:00頃までにweb発表予定
科目別試験内容
英語
帰国生資料内のサンプル問題では以下の出題になっています。
英語Ⅰ(Writing Task):(A)Argument Essayと(B)Personal Narrative Essayの2題。(A)は記事を読みagreeかdisagreeの立場で意見を書くタイプの問題です。自分の意見の根拠(例や理由)を2つあげる必要があります。
英語Ⅱ(Reading Comprehension + Grammar & Vocabulary):読解問題、文法問題、語句の問題どれもバランスよく出題されます。
12月の英語入試と3教科入試の英語の問題は同一問題です。難易度は準1級程度。バランスの良い英語力が必要です。
国語
帰国生資料内のサンプル問題では以下の出題になっています。
(一)漢字、(二)説明文、(三)物語文。選択問題、知識問題、抜き出し問題、記述問題、作文問題の出題があります。一般入試よりも易しい内容です。
算数
(帰国生資料内のサンプル問題より)一行問題が多く、中学受験の基礎的な問題が出題されています。
頌栄女子学院の帰国生入試データ(受験者数/合格者数)
2023年度の頌栄女子学院(帰国生入試)の受験者数と合格者数(学校HP“帰国生向け資料”より)
12月英語入試 | 12月3教科入試 | 2月英語入試 | |
受験者数 | 67名 | 50名 | 14名 |
合格者数 | 51名 | 29名 | 7名 |
頌栄女子学院の魅力
ハイレベルな英語教育!英語取り出し授業(中1〜高1)→習熟度別授業(高2〜)
帰国生は中1〜高1まで英語の取り出し授業を受けることが出来ます。中学では英語の授業は週に6時間あり、そのうち4時間がネイティブ教員による指導、2時間が日本人教員による指導です。高校1年生時は週6時間の英語の授業のうち2時間がネイティブ教員による指導です。教材は帰国生用のものを使用します。(※学校HP”帰国生資料”内に詳しいカリキュラムの記載あり)高2・高3は7段階の習熟度別授業になります。
参考)中学 英検各級取得者数
中1 | 中2 | 中3 | |
1級 | 8名 | 15名 | 17名 |
準1級 | 31名 | 33名 | 27名 |
2級 | 6名 | 1名 | 0名 |
30年以上の帰国生受け入れ実績
頌栄女子学院は1986年から帰国生の受け入れを開始しました。長く帰国生を積極的に受け入れてきた学校です。英語の取り出し授業や必要に応じた国語・数学などの各教科の放課後補習など帰国生に対するフォロー体制が整っています。
緑豊かなキャンパス。落ちついた周辺環境。
頌栄女子学院は「高輪台」徒歩約1分、JR「五反田」「品川」も徒歩圏内と交通の便の良い場所にありながら、そのキャンパスは緑豊かで広々しています。周辺も繁華街などはなく、落ち着いた環境です。
大学合格実績が良い◎
頌栄女子学院は勉強熱心な進学校です。毎年多くの生徒が国公立大学や難関私立大学へ進学しています。
学校HPにある”学校資料”内に過去2カ年の大学合格・進学状況が記載されています。また、同じく学校HPにある”帰国生向け資料”には過去2カ年の帰国生の大学合格・進学状況が記載されています。
魅力的な校外学習プログラムがある
頌栄には魅力的な校外学習プログラム(希望制)が多くあります。カナダやイギリスでの語学研修や軽井沢・志賀高原でのスキーキャンプ、特別養護老人ホーム等で奉仕活動を行うワークキャンプや奈良・京都への歴史研修旅行など。これらの校外学習を通して中学・高校時代に貴重な経験が出来そうです。
その他メモ情報
- ■ 校外施設
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志賀高原には「頌栄山荘」、軽井沢には「頌栄軽井沢学荘」という施設があります。スキーキャンプ(希望制)や合宿などに使われています。
- ■ Winchester Shoei College
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頌栄女子学院とWinchester大学との合弁で作られたカレッジで、所在地はイギリスのウィンチェスターです。1982年に開学した女子のための2年制の学校で、頌栄からは推薦入試で優先的に入学できます。
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学校所在地
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